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<常磐線>避難町民や帰還住民 鉄路復活の喜びかみしめる「町に帰る人も増えるのでは」

運行再開の式典で出発の合図をする宮本皓一富岡町長(前列右から2人目)ら=21日午前10時ごろ、JR富岡駅

 JR常磐線竜田(福島県楢葉町)−富岡(同県富岡町)間の運行が再開された21日、出発式があった富岡駅は鉄路復活を祝福する人でにぎわった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で町外に避難する町民や帰還した住民も訪れ、復興へ向けて踏み出した一歩に喜びをかみしめた。
 駅前では町商工会女性部のメンバーがすいとんを振る舞った。ふたば未来学園高(同県広野町)の生徒は、休業した町内の菓子店の銘菓を再現して提供した。
 今春、一部を除いて避難指示が解除された富岡町への帰還率は2.2%にとどまる。商工会女性部長の三瓶幸子さん(68)は「帰還者の多くは高齢で車を運転できない人もいる。買い物や通院の足として鉄道の再開は喜ばれる」と歓迎した。
 避難先のいわき市から6月、町内の自宅に戻った猪狩十時子(よつこ)さん(78)は「暮らしに公共交通機関は欠かせない。町に帰る人も増えるのではないか」と期待した。
 富岡町からいわき市に避難するふたば未来学園高3年井出大雅さん(17)は、ボランティア活動のため列車で到着した。「町内ではイベントが増え、交通手段が便利になれば若い人も来ると思う。にぎわいが少しでも戻ればいい」と語った。


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2017年10月22日日曜日


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