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<衆院選宮城>自民抜かりなく「5」獲得 大差で突破も

支持者との記念撮影で笑顔を見せる伊藤さん(中央)=22日午後8時30分ごろ、宮城県塩釜市の事務所
早々と当選を決めて万歳をする西村さん(右)=22日午後8時10分ごろ、名取市の事務所

 22日投開票の衆院選で、宮城県内6選挙区のうち、自民党は前回(2014年)に続き5議席を獲得し、「1強」ぶりを見せつけた。野党勢は、5区の民進党系無所属の前議員が選挙区で勝利したものの、それ以外は自民の厚い壁に阻まれた。注目された希望の党は、公認などを巡って足並みが乱れ、選挙態勢が整わずに失速した。森友・加計(かけ)学園問題を巡る政府対応への批判が根強く残る中、短期決戦を仕掛けた自民党が県内の地盤を守った。

 自民党は前議員が手堅い選挙で議席を確保した。
 6選を果たした4区の伊藤信太郎さん(64)は午後8時すぎ、塩釜市の事務所であいさつ。支持者に拍手で迎えられ、「一人一人の思いを国政に届ける。水産加工業など地域の産業を元気にする政策を実行したい」と強調した。
 地方議員と後援会を両輪に分厚い組織戦を展開した。序盤から優位が伝えられる中、「日一日と有権者の反応が良くなっているが、一瞬でも気を抜いたら負ける」と自らと陣営を鼓舞し続けた。当選を祝う花束を受け取り、ようやく安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 衆院議長を務めた父の故宗一郎氏からの地盤だった松島、大郷両町が区割り改定で5区に移った。「選挙で『伊藤』としか書いたことのない人がたくさんいる。断腸の思い」。自治体数が減った分、人口増の富谷市には前回の倍以上、選挙カーを走らせるなど周到な無党派層対策を見せた。
 「国政への思いを多くの方々と共有し、信頼を得ることができた」。3区で5選を果たした西村明宏さん(57)は、名取市の事務所で大差の勝利を喜んだ。
 新人候補との違いを訴えようと、街頭演説を前回選挙よりも増やし、実績を強調する戦略が奏功した。選挙戦最終日の21日には、大票田の名取市で20回以上演説し常磐道整備や仙台空港民営化など国土交通副大臣時代の仕事をアピール。「外国人観光客を呼び込む」とインフラ整備の先を見据えた政策も語った。
 「優勢が伝えられたこともあり、前半は上滑りしていた」と西村さん。選対幹部は「圧勝することが地域の声を実現する力になる」と陣営を引き締め、地方議員や首長らと支持を訴えた。事務所で支援者と喜びを分かち合った西村さんは「復興をしっかりと完結させ、東北を創生していく」と決意を新たにした。


2017年10月23日月曜日


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