宮城のニュース

<衆院選宮城>野党分散に泣く 希望、風吹かず恨み節

敗戦の弁を述べる坂東さん(右)=22日午後8時5分ごろ、多賀城市の事務所
スタッフと握手し、感謝の言葉を伝える一條さん=22日午後8時20分ごろ、柴田町の事務所
落選が決まり、厳しい表情の伊藤さん=22日午後11時すぎ、仙台市青葉区の事務所

 22日投開票の衆院選で、宮城県内6選挙区のうち、自民党は前回(2014年)に続き5議席を獲得し、「1強」ぶりを見せつけた。野党勢は、5区の民進党系無所属の前議員が選挙区で勝利したものの、それ以外は自民の厚い壁に阻まれた。注目された希望の党は、公認などを巡って足並みが乱れ、選挙態勢が整わずに失速した。森友・加計(かけ)学園問題を巡る政府対応への批判が根強く残る中、短期決戦を仕掛けた自民党が県内の地盤を守った。

 希望の党は、擁立した宮城3選挙区で全敗した。
 「皆さんの期待に沿えず申し訳ない」。3区の新人一條芳弘さん(44)は柴田町の事務所でわびた。
 選挙初挑戦の元会社員で知名度が低く、市部を中心に選挙カーで名前を売り込む運動を展開。個人演説会を開かなかった上、街頭演説も少なく、訴えを浸透させられなかった。
 民進党県連が擁立を決めた昨年5月から本番までに十分な態勢の後援会組織を確立できず、地方議員や連合宮城との連携の歯車もうまくかみ合わなかった。
 選挙戦直前に公認を得る政党が希望に代わり、リベラル色の強い支持者の離反を招いた。陣営内からは終盤まで「民進党のままの方が戦いやすかった」との恨み節が漏れた。
 地力不足に誤算が重なり、結果は比例代表での復活に遠く及ばない大敗。「有権者の反応は良かった。訴えに間違いはなかった」と力を込めた。
 4区の新人坂東毅彦さん(58)は多賀城市の事務所で、「私の力不足。医療現場の声を伝えたかったが、選挙対策が未熟だった」と敗戦の弁を述べた。
 公示直前に、民進党から希望の党公認となり、立ち上がりが遅れた。選挙ポスターの貼り遅れも目立ち、動きが活発になったのは選挙戦中盤を過ぎてから。民進党県連代表の桜井充参院議員と大和町などを二人三脚で回り、「医師」「医療福祉の専門家」を前面に出し、懸命に追い上げた。
 しかし、期待していた新党への風は吹かず、むしろ当選目当ての政党変更というマイナスイメージがつきまとった。終盤は自力で戦うことに切り替え、市部の住宅地などを回り、無党派への浸透に力を入れたが及ばなかった。終始リードした自民候補に対して、出足のもたつきが響いた。
 1区の新人伊藤優太さん(32)は自民、立憲民主の両候補による激戦に絡めず、落選が決まった。22日夜、仙台市青葉区の事務所で「私の力不足」と肩を落とした。


2017年10月23日月曜日


先頭に戻る