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<南三陸町長選>復興の発展期、具体策が必要

 【解説】宮城県南三陸町長選は現職の佐藤仁氏が新人の阿部寛行氏を退け、4回目の当選を果たした。東日本大震災の復興計画完了まで3年5カ月となる中、有権者は町政の継続を重視した。
 無投票と思われた町長選は阿部氏が告示6日前に立候補を表明し、選挙戦に突入した。佐藤氏は商工関係者らの強力な支援を受け、25年間の政治経験で培った経験や人脈をアピール。阿部氏は街頭をくまなく回ったが、浸透しなかった。
 ただ、佐藤氏はこの選挙戦で実績を強調するにとどまった。復興計画は発展期を迎える。高台移転に伴い、住まいと商店が離れた「職住分離」の町でどうにぎわいを取り戻すのか。知恵が必要となる中、具体策を提示できていない。
 知名度が低い阿部氏の票数は、そのまま現町政への批判票とも受け取れる。本年度に入り、災害公営住宅の家賃過徴収、町民税の算定ミスが相次いで発覚し、行政への信頼は大きく失われたままだ。
 4期目に臨む佐藤氏は選挙戦で明らかになった批判を含む町民の声を謙虚に受け止め、町の隅々まで耳を傾けてまちづくりに取り組む姿勢が欠かせない。
(南三陸支局・古賀佑美)


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2017年10月23日月曜日


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