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<宮城知事・衆院W選>開票トラブルやミス相次ぐ 仙台市選管で終了10時間遅れ

開票トラブルの対応に当たる青葉区選管の職員ら=23日午前10時30分ごろ、仙台市青葉区の「クローバーズ・ピア ワッセ」

 22日投開票の衆院選と宮城県知事選で、仙台市青葉区選管の開票終了が最大10時間遅れ、23日午前11時半にずれ込んだ。衆院選宮城1区と知事選の選挙結果の確定は大幅な遅れを余儀なくされた。市選管では今回も開票トラブルや投票事務の誤りが相次ぎ、市民の期待を裏切る異常事態が続いている。
 市役所で23日午後、市選管と青葉区選管が急きょ記者会見し、担当者らが頭を下げた。
 両選管によると、開票の遅れは各投票所で投票者数を記す「投票録」の記入ミスなどが原因。開票所で衆院選の投票者数と投票総数が一致しないことが分かり、23日未明から再集計と投票録の確認を繰り返した。
 三つの投票録の誤りを見つけるまで集計作業がストップ。開票終了は予定より小選挙区が約10時間、知事選が約7時間遅れた。市選管の職員は「同日選で扱う票が多く、作成書類が多かった」と釈明する。
 投票者数の集計はパソコンで処理する自治体もあるが、仙台は電卓を使った手作業。市選管は今回の遅れを受けても、財政上の理由を挙げ「導入検討の時期ではない」と説明する。
 トラブルがあったのは青葉区選管にとどまらない。
 太白区選管の開票終了も最大約5時間遅れた。1カ所の投票所で投票録の作成に時間がかかり、開票開始が約1時間遅れた。投票所入場券の管理担当職員が台風21号の影響で混雑する駐車場の整理のために離席し、投票者数の把握が途中で曖昧になったという。
 同日選、台風と想定外の事態が重なったが、選挙期間中、期日前投票や不在者投票でも市選管のミスが続発した。
 県外に転出して選挙資格を失った人に知事選の投票用紙を交付する誤りは計5件あった。担当者の確認不足との原因はいずれも同じで、市選管は「お粗末な結果」と平謝りだ。
 このほか投票所内の誘導ミス2件があり、23日には不在者投票の投票用紙の誤送付1件を発表した。
 2014年衆院選で青葉区選管が白票を水増しする不祥事を起こした。それ以降、市選管では「ミス撲滅を誓っては市民の期待を裏切る」という異常事態が続く。選挙のたびに発生するミスやトラブルはその時々の「特殊ケース」なのか。
 23日は郡和子市長の定例記者会見があった。「構造的な問題があるのではないか」との記者の質問に、郡市長は「仙台は扱う票数が多い。足りない部分は改善するが、市選管が特に劣っているとの認識はない」と身内をかばってみせた。


2017年10月24日火曜日


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