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<台風21号>東北各地で土砂崩れや冠水被害 避難勧告相次ぐ

避難勧告を受け、宮城県石巻市北上中に身を寄せた住民=23日午前8時50分ごろ

 台風21号の影響で、東北地方は23日未明からの激しい風雨で土砂崩れや冠水被害が各地であった。郡山市が一時、避難指示を出したほか、避難勧告も相次いだ。石巻市で男性1人がけがをした。
 郡山市は阿武隈川が氾濫する恐れがあるとして一時、流域の3万5925世帯8万1483人に避難を指示。197世帯495人が小学校などに避難した。岩手県洋野町も上明戸、下明戸2地区の104世帯284人に避難指示を出した。
 避難勧告は石巻市、福島市、岩手県岩泉町など9市町村が発令した。
 石巻市北上中には3世帯13人が一時避難した。家族5人で同中に身を寄せた無職藤原よし子さん(67)は「避難所まで来たのは初めて」と不安そうに語った。
 昨年8月の台風10号豪雨で大きな被害を受けた岩手県岩泉町では安家(あっか)川の仮設橋が流され、1世帯5人が孤立。気仙沼市は22日夕、衆院選などの投票所5カ所に急きょ避難所を設置して対応した。市の担当者は「避難所と投票所が一緒になったのは記憶にない」と話した。
 石巻市向陽町で80代男性がトタン壁を修理中に脚立から転落し、けがをした。
 交通機関も乱れた。JR東日本によると、山形新幹線は始発から午後5時ごろまで運休。東北新幹線は強風のため宇都宮−那須塩原間などで速度を落として運転し、下り10本が最大28分遅れた。
 国道347号は宮城県加美町漆沢−尾花沢市母袋間が一時通行止めとなった。
 東北電力によると、東北6県では倒木により配電線が断線するなどし、22日夕方〜23日に延べ3万143戸が停電した。
 東京電力福島第1原発で、1〜4号機そばの井戸「サブドレン」の1基で水位が上昇し、計測できなくなった。水位計に異常がないことを確認し、約4時間後にくみ上げを再開した。台風の影響で計測範囲を超える地下水が井戸に流れ込んだのが原因という。


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2017年10月24日火曜日


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