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<仙台医療センター>女性外科医4人が活躍 勤務体制や子育てへの配慮充実

外科医が3人とも女性だった手術の様子(国立病院機構仙台医療センター提供)

 国立病院機構仙台医療センター(仙台市宮城野区)の外科で、女性医師の活躍が目覚ましい。今や医学部生の3割を女性が占めるものの、体力的にきついとされる外科は敬遠されがち。ところが、センターでは外科医13人のうち4人が女性。勤務体制や子育てへの配慮など働きやすい環境が整っていることが理由で、これほど女性の割合が高い総合病院は全国でも珍しいという。
 仙台医療センターの外科は長らく女性医師が不在だったが、2005年に1人が着任。06年12月に院内保育所が24時間体制となった後の08年に1人、今年4月に2人が増え、計4人になった。
 手術の際、外科医3人と麻酔科医、看護師が全員女性という時もある。1990年に医師になった島村弘宗総合外科部長(53)は「自分が学生の頃は、外科に女性は要らないと公言する教員もいた。隔世の感がある」と語る。
 長時間の手術がある外科は、体力的にきついイメージが定着。手技を習得する時期に結婚、出産が重なることもネックとなっていた。14年の厚生労働省調査でも病院の女性外科医は6.7%と、全体の21.5%を大きく下回る。
 医療センターの女性外科医の一人で、2歳と5歳の子どもがいる大島有希子さん(35)は院内保育所を利用し、当直回数を減らしたり、長引く手術は別の医師に交代してもらったりして仕事をこなす。「カバーしてくれる同僚と家族のおかげで働き続けられ、感謝している」と話す。
 今年3月まで研修医だった川名友美さん(26)は「女性に外科は無理かとも思ったが、先輩がいたことで励みになった」と言う。
 患者からは「女性医師は回診の際に話し掛けやすく、不安が解消される」との声も上がる。米国では女性医師に診療してもらう方が、死亡率や再入院率が低くなるという研究もある。
 島村部長は「4人とも性差を感じさせない働きぶりで、ステップアップもできている。女性がいなければ外科が成り立たず、女子の医学部希望者や医学部生は外科をぜひ志してほしい」と呼び掛ける。


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2017年10月25日水曜日


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