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<塩釜市新魚市場>魚種拡大と観光策課題 脱マグロ依存図る

新魚市場の完成式典に全国の漁業関係者が集まった=塩釜市新浜町

 全面リニューアルした塩釜市魚市場の完成式典が25日、現地で開かれた。生鮮マグロなどを水揚げする漁協関係者や船主らが全国から駆け付け、船出を祝った。水揚げ魚種を増やすとともに、観光施設として一般客をどう呼び込むかが新魚市場の課題だ。

 式典には地元の水産業関係者のほか、吉野正芳復興相、村井嘉浩知事ら約300人が出席した。佐藤昭市長は「新たな魚市場を水産振興の礎にする。安全安心な水産物を全国に届けたい」と意欲を述べた。
 生鮮マグロなどが競りにかけられる荷さばき所は高度衛生管理型。中央棟には食堂や海産物販売所、調理スタジオを備え、一般客が利用できる。総事業費は121億円で水産庁の補助や復興交付金を活用した。
 1965年に開設され「東洋一」と呼ばれた旧魚市場は東日本大震災で浸水。市は2013年から全面建て替えを進めてきた。
 全国屈指の生鮮マグロの水揚げ基地だが、他の魚種を含めた年間水揚げ額はピーク時の5分の1の100億円前後で推移。マグロ依存からの脱却が課題で、サバなど水揚げ魚種の拡大を図り、来年は120億円を目標に掲げる。
 市魚市場の卸売機関、塩釜魚市場の志賀直哉社長は「漁船を誘致し、扱う魚種を充実させる。外国人客を呼び込むなど観光面にも力を入れたい」と話した。


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2017年10月26日木曜日


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