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<青森ヒバ>美林再び 4万6000ha復元プロジェクト始動「何年かかるか分からないが、じっくり、ゆっくり」

作業検討会でスギを伐採した林にヒバの苗を植える参加者=19日、むつ市大畑町

 日本三大美林の一つといわれた青森ヒバの林を取り戻そうと、むつ市の下北森林管理署などが復元プロジェクトを本格化させている。「何年かかるか分からない長期計画だが、じっくり、ゆっくり進めたい」と、関係者らは意気込む。

 むつ市大畑町で19日にあった作業検討会には青森県内の林業者や森林組合、市や県の担当者ら約60人が参加。輸送、作業時間を短縮する低コスト型の林業を体験するため、スギの伐採と同時にヒバの苗木約300本を植えた。今年始まったプロジェクトの植栽作業の公開は今回が初めて。
 復元プロジェクトは下北、青森、津軽の3森林管理署と県などが連携して、国有林にヒバを復元する。下北、津軽両半島にあるスギ林など4万6000ヘクタールを徐々にヒバに代えていく。
 森林の状態に合わせ、(1)スギ間伐(2)ヒバ植栽(3)天然更新−の3通りの方法から適したやり方を選び、大中小のヒバがバランスよく生息することを目指す。
 強度があって防腐性も高い青森ヒバは戦後の木材需要期に大量伐採された。成長に150年かかる青森ヒバの代わりに60年で済むスギが植えられたことで林が激減した。近年、スギの伐採適齢期を迎えたことで復元の機運が高まった。
 下北森林管理署の担当者は「いつ結果が見えるか分からないが、ヒバの美林を取り戻し、資源が円滑に回る山にしていきたい」と語る。


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2017年10月26日木曜日


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