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鎮魂の木像被災地に 彫刻家の遺志継ぎ作品展 仙台の知人ら企画

タカキの作品「ガーディアン」。後ろは一緒に展示されるコールタールを素材にした中本誠司の作品
ランディ・タカキ
小山朱鷺子さん

 米ハワイを拠点に活動した彫刻家ランディ・タカキ(1952〜2016年)の追悼彫刻展「守護者・ガーディアン」が28日、仙台市青葉区の中本誠司現代美術館で始まる。11月4日まで。東日本大震災の犠牲者のために作品を作り仙台で展示したいというタカキの遺志を継ぎ、仙台の知人らが企画した。

 タカキはハワイ島生まれの日系3世。同島のイーストハワイ芸術センターでインストーラー(美術展示担当職員)として働きながら、ガーディアン(守護者)と呼ぶ木像を作り続けた。ガーディアンは、自分の息子が生まれてすぐ亡くなったのを機にタカキが生み出したモチーフで、鎮魂の祈りを表現しているという。
 2013年春に来日した際、知人の紹介で青葉区の舞踏家・現代アートディレクターの小山朱鷺子(ときこ)さん宅に滞在。流木を拾って作品を作ろうと被災地の海岸を探したものの見つからず、持参した木材でガーディアンを制作し「震災の犠牲者のために展覧会を開きたい」と語っていたという。
 彫刻展は小山さんを中心に企画。タカキが小山さんに託したガーディアンなど10点前後を、画家中本誠司(1939〜2000年)の作品とともに展示する。鎮魂パフォーマンスとして、28日に小山さんとパフォーマンスアーティスト大串孝二さんらの舞踏ステージ、11月4日に美術館理事長大内光子さんのチェンバロ演奏が行われる。
 小山さんは舞踏家大野一雄(1906〜2010年)の弟子。タカキが来日した年の夏にハワイ島で舞踏公演を行い、さらにタカキと交流を深めたという。「彼は心の奥に日本の魂を持ち続けた。果たせなかった思いを彫刻展で伝え、ここからハワイに虹を架けたい。パフォーマンスでは身をささげて踊る」と語る。
 彫刻展は入場無料。鎮魂パフォーマンスはともに午後6時半から。28日のみ入場料1000円。予約制で定員50人。連絡先は中本誠司現代美術館022(272)7100。


2017年10月27日金曜日


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