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<小動物と暮らす>ウサギ編[2]大きな耳 デリケート

外敵の接近をいち早く察知するため大きくなったウサギの耳。デリケートな場所なので、丁寧な扱いが必要だ=仙台市青葉区、仙台総合ペット専門学校

 昔から、ウサギに水を与えると死んでしまうといわれ、今でもそう思っている人たちがいます。これは、全くの迷信で、逆に新鮮な水がいつでも飲めるようにしておく必要があります。
 ウサギが他の動物と大きく違う点の一つに、骨密度が低いということが挙げられます。これはウサギを飼育する上では最も注意すべきことの一つです。犬や猫と違い、ソファから転落しただけでも骨が折れてしまいます。命取りになりかねないので、扱いには細心の注意が必要です。
 前回、ウサギは腸がとても長く盲腸がとても大きいとお話ししました。実は、それと引き換えに、肺の容積が非常に小さいのです。少し走っただけですぐ呼吸が荒くなりますから、持久力は全くありません。低い骨密度と小さい肺によって、ウサギは体を軽くし、外敵から逃れるための高い跳躍力を獲得したのでしょう。
 持久力が無いので、普段から巣穴の近くや壁際にいることを好みます。頭上から襲おうにも翼を傷めるので、鳥は襲ってこられないし、巣穴の近くにいれば穴に逃げ込めるからです。
 逆に、障害物の何も無い広い場所では、落ち着きません。動物園や観光牧場のウサギを観察して見ると、よく分かるはずです。
 皮膚は肉食獣に爪を立てられてもすぐに逃げられるよう、薄く、裂けやすくできています。夜行性でもろい皮膚故に、日に当たるとひどい皮膚炎を発症します。リードをつけての公園での散歩は避けるべきです。
 耳は、体温を発散させるラジエーターの役割をすると同時に、外敵が忍び寄るちょっとした足音をも聞き逃さぬよう大きいのです。血管が縦横に走っているデリケートな場所ですので、決して持ってはいけません。(動物病院院長)


2017年10月27日金曜日


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