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故郷の芋煮で祝福を 農園経営の男性「地上絵が縁」でリマへ ペルーの山形県人会100周年

里芋の畑にハチドリの地上絵を再現した「畑アート」=9月5日、山形市落合町(佐藤さん提供)
地上絵を描いた畑で、ペルーに持って行く里芋の収穫作業をする佐藤さん=24日、山形市落合町

 南米ペルーの山形県人会設立100周年を故郷の名物の芋煮で祝おうと、山形市の農園経営者の男性が27日、丹精込めた里芋を携え、成田空港から現地に向けて出発する。男性は今年の夏、ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」の図柄を出現させる「畑アート」に挑戦。その出来栄えが話題を呼び、ペルー山形県人会との交流につながった。100周年記念式典は29日、首都リマで開かれる。
 ペルー山形県人会の記念式典で芋煮を振る舞うのは、「さといもや さとう農園」の佐藤卓弥社長(43)。預け入れ手荷物の上限まで里芋を詰め込み、飛行機に乗り込む予定だ。
 芋煮は自ら調理し、会員ら180人に味わってもらう。硬水が主流の現地では山形らしい味にならない恐れがあるため、あらかじめ軟水を手配するなど準備を重ねてきた。
 ペルーに運ぶ里芋は山形市落合町の農園の畑で収穫した。この畑では今夏、ナスカの地上絵の中でも代表的な絵柄、ハチドリを畝で表現する「畑アート」が制作され、完成度の高さが話題になった。
 ハチドリは、くちばしから尾までの長さが約80メートル、翼の幅が約50メートルのほぼ原寸大。以前から「山形の芋煮文化を世界に発信したい」と考えていた佐藤さんが、山形大ナスカ研究所による地上絵の相次ぐ新発見に触発され、ほぼ独学で図案を起こし、2週間がかりで完成させたという。
 ペルー山形県人会との交流は、ナスカ研究所の関係者から今年6月、県人会が100周年を迎えると聞いたのがきっかけ。佐藤さんが「記念に地上絵の里芋を食べてほしい」と申し出て、現地の会員と連絡を取り合いながら実現にこぎ着けた。
 佐藤さんは「地上絵が結んでくれた縁。山形の芋煮を多くの人にPRしたい」と意気込む。同じ畑には2018年、ハチドリと並ぶ代表的な地上絵の一つ「コンドル」を出現させる予定だという。


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2017年10月27日金曜日


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