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<グッドデザイン賞>名取・ゆりあげ港朝市 地域に活気

震災前と同じ場所で営業を再開した初日に、大勢の買い物客でにぎわう朝市=2013年5月

 2017年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)が決まり、県内からは建築物など10件が選ばれた。このうち、東日本大震災で被災し、再建された名取市閖上地区のゆりあげ港朝市と、気仙沼市八日町の災害公営住宅「市営八日町住宅」を紹介する。
 名取市のゆりあげ港朝市は、資金と復興状況に応じて段階的に整備していった柔軟性などが評価された。朝市関係者は「災害危険区域で営業を再開することに不安もあったが、必死でやってきたことが認められた」と喜んでいる。
 朝市は津波で店舗などが流失したが、約2週間後に市内の大型ショッピングセンター駐車場で再出発。2013年5月にカナダ連邦政府などの支援で現在地に店舗棟など3棟を再建し、プレオープンした。7カ月後にはグループ化補助金を活用した3棟も完成し、グランドオープンした。
 同賞の審査委員は「震災2週間後にいち早く暫定営業を始め、その後に少しずつ、確実に復興していく様子を見せたことは地域を大いに勇気づけただろう」と指摘した。
 同朝市協同組合の桜井広行理事長はプレオープン時を振り返り、「組合員はみんな不安だったが、炭代無料で炉端焼きを始めるなど一生懸命、買い物客を戻す努力をしてきた。世間の役に立ちたいとやってきたことが評価され、うれしい」と話す。
 震災前、1日当たり3000〜4000人だった買い物客は現在、1.5倍ほどに増えた。組合は受賞を記念し、これまで支えてくれた買い物客に感謝する催しを12月に開催することにしている。


2017年10月28日土曜日


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