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<全町避難>大熊帰還の呼び水に 会津若松民家からの救出資料を展示

大熊町の民家から運んだ貴重な歴史資料が並ぶ会場

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町の民家から運び出した歴史資料を紹介する「文化財レスキュー展」が27日、会津若松市の町仮役場で始まった。29日まで。
 大熊町は、町所蔵の文化財約650点を2012年に白河市の県文化財センター白河館に運び、保管。個人宅に残された資料の救出活動も今年3月に始め、江戸末期−現在の生活用具や農機具、古文書、写真など約250点を運び出した。
 今回は約15点を展示している。幕末−明治初期の資料として、戊辰戦争時に西軍の兵士が食糧を調達するため農家に置いていった弾薬箱、郷士に与えられた弓の免許状と弓などが並ぶ。
 戦後の資料は、助産師の看板と料金表、食糧不足を補うためにうどんを作った製麺機、戦争孤児が親に宛てた手紙を載せた雑誌などがある。平成以降は、町特産のナシのワインや段ボール箱が陳列されている。
 町教育総務課学芸員の成田裕さん(41)は「展示を見て、大熊の様子を思い出してほしい。帰還の呼び水になればうれしい」と話す。
 町民の絵や写真、手芸など約200点を展示した文化展も同時開催している。


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2017年10月28日土曜日


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