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<衆院選宮城>自民・秋葉氏と地元仙台市議 理念擦れ違い なお溝

「期待に応えられるように頑張る」と話す秋葉氏(中央)=25日、県議会の自民党会派控室

 22日投開票の衆院選宮城2区で、自民党の秋葉賢也氏(55)が党支部との不和を抱えながら6選を飾った。公示前に候補者交代を党に求めつつ、「野党には負けられない」と選挙中に矛を収めた地元の仙台市議には、なお不満がくすぶる。個人的なネットワークづくりを優先させる秋葉氏と、党地方組織の強化を重視する市議の溝は埋まっていない。

 秋葉氏は25日正午、県議会の自民会派控室を訪ねた。「県議団、市議団の結束とご尽力のおかげで激戦を乗り越えられた」とこうべを垂れ、謝辞を述べた。
 自民会派の控室を退出後、秋葉氏は「今まで以上に県議、市議と連携を強めていく」と話した。
 「『喉元過ぎれば熱さを忘れる』じゃないの」。2区内のベテラン市議の1人は、今も秋葉氏に冷ややかな視線を向け続ける。

<強い自負と誇り>
 あつれきが生じた背景には、自分自身と後援会を中心に支持者を広げてきたという秋葉氏の強い自負と誇りがある。
 当選確実を受け、23日未明に報道各社のインタビューに臨んだ秋葉氏は県議、市議らに礼を述べつつ「自民党がどうかではなく、一政治家として個人の立場で訴えるスタイルでずっとやってきた」と胸を張った。
 県連幹部は秋葉氏の姿勢が我慢ならない。「政権を担う国民政党として地方議会にも多くの議員を輩出している。党を支える地盤づくりなど党人としての自覚があるのだろうか」
 幹部は、党衆院議員の役割の一つに党組織の強化を挙げる。各種の国政選や地方選では地方議員や地域、職域の各党支部と連携し、資金や人脈を駆使して候補の当選に全力を尽くす関係の構築を求める。
 国と地方の課題を情報交換し、政務に反映させる関係が重要だと強調し、「自分の選挙の時だけ党に頼んでくるようでは信頼は得られない」と苦言を呈する。

<小選挙区の弊害>
 ある元県議は「小選挙区制の弊害」も指摘する。党公認候補は各区1人で、地元の地方議員や党員が候補者に付き従うよう求められるシステムだからだ。
 1993年衆院選以前の中選挙区時代は同じ区に党内の複数候補が立ったため、地方議員を囲い、かつ大切にする関係があったという。元県議は「現行制度は、党が好調なら党名だけで勝ててしまう仕組みだ。地方組織の活性化にならない」と制度改革を求める。


2017年10月29日日曜日


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