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<楽天>ドラフト結果 選手層に厚みも「50点」1位近藤は未完成な「素材型」

東北楽天の1位指名を受けポーズを取って喜ぶ近藤=26日、岡山市の岡山商大

◎スポーツジャーナリスト 小関順二さんに聞く

 東北楽天は26日に行われたドラフト会議で1位近藤弘樹投手(岡山商大)、2位岩見雅紀外野手(慶大)、3位山崎剛内野手(国学院大)ら7選手(育成3選手を除く)を指名した。投打に即戦力選手の補強を急いだ東北楽天のドラフト指名について、ドラフト会議のテレビ中継解説でも知られるスポーツジャーナリストの小関順二さん(64)の分析を聞いた。

 1位近藤は前評判が高かった投手。身長があり、体格もいい最速153キロの右腕だ。縦に曲がるスライダーを持つ先発型でソフトバンクの石川に似た雰囲気もある。ただ即戦力というよりは素材型という印象だ。フォームで荒削りな面がある。投球動作の中で左肩が上がってしまい、担いで投げるような形だ。このため制球が定まらない。入団後の指導で修正し、変化球の精度を高める必要がある。

<確実性ある岩見>
 2位の岩見はとにかく飛距離がある。2011年に山崎が退団して以来、日本人で右打ちのホームラン打者は不在だったが、岩見は風貌も含めて山崎のようになり得る。ミート力が高く、手首の使い方も柔らかいので、右方向へも飛ばせる。目を引いたのは17日の立大戦で放った一発だ。外角低めのスライダーをうまく拾い、バックスクリーンに運んだ。今季、西武の4番を張った山川(富士大出)と比べても、より手元に呼び込んで打てるため、確実性がある。ただ110キロは太めで、守備走塁の動きに不安がある。
 3位の山崎はソフトバンクの長谷川勇(山形・酒田南高−専大出)のような巧打者だ。東都で100本以上の安打を打った実績からも、1年目からレギュラーを取るほどの活躍を期待していい。長打もあり、一塁までの到達タイムが抜群に速いという点では茂木にも似ているが、藤田の後釜の二塁手になるだろう。

<寺岡 面白い存在>
 4位渡辺は140キロ前後とさほど球は速くないが、左の中継ぎとして期待できる。5位田中も長打力で特長を見せたい。6位西巻は高校生としては守備が抜群にうまい。課題は打撃面になる。将来的には左打ちを取り入れるなどして出塁率を上げる努力をしてほしい。
 下位で面白いのが最速155キロの7位の寺岡だ。最近、DeNAの2軍と試合をして3者三振に切って取ったという。救援で使えそうな感じはある。
 全体として選手層に厚みを出すための補強はできた。岩見の加入は、同じ右打ちの外野手のオコエや、今季イースタン・リーグで本塁打、打点の2冠に輝いた内田の刺激になり、相乗効果も期待できるだろう。ただ採点するなら50点としたい。清宮(東京・早実高)、村上(熊本・九州学院高)と続けて抽選で外した流れだったとはいえ、近藤は1位としては未完成な投手だからだ。


2017年10月29日日曜日


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