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<平昌への道>スノーボード15歳岩渕、金へ自信 

岩渕 麗楽
W杯のスロープスタイル女子で4位に入った岩渕=カードローナ(共同)

◎得意のエア高難度の技習得 苦手のジブも伸びしろは十分

 スノーボードのスロープスタイル女子の岩渕麗楽(れいら)=キララクエスト、岩手・一関学院高1年=が、平昌冬季五輪に向け自信を深めている。まだ15歳ながら、9月にニュージーランドであった今季開幕戦のワールドカップ(W杯)で4位となり、五輪派遣基準をクリア。最高難度のエアも習得済みで、伸びしろは十分だ。

 スロープスタイルは、コース上に設置されたレールなど人工の構造物「ジブ」とジャンプ台を攻略しながら滑り、技の完成度などを点数で競う。
 岩渕の持ち味は軸のぶれないエア。休日に宮城県村田町のスノーボード練習施設「東北クエスト」で、エアマットのジャンプ台を使って練習を積む。以前は回転数を増やすことにこだわった。「より安定感を高めようと考えた」という今夏、踏み切りのタイミングなど基本を見直し、完成度を高めた。
 シーズン前、最高難度の「バックサイドダブルコーク1080」を練習で成功させた。今季は世界トップ選手が試合に取り入れるとみられる大技。岩渕も年内のW杯で披露する予定だ。
 もう一つ、得点アップの鍵がジブだ。トップ選手はエアの難度や精度が高止まりし差がつきにくい。さらに、後半の高難度のエアにつなげるため、ジブを滑らかにこなすことが欠かせない。華やかなエアが注目される中、ジブ対応の優劣が勝負を分けることもある。
 岩渕はジブに苦手意識を持つ。「回転しレーンに飛び乗る技の感触が良くない」と漏らす。ただ、それは成長の余地がある証。「ジブをしっかりこなせばもっと点を伸ばせる」。今後のW杯を通して感覚をつかみ、修正を図る。
 4歳でスノーボードを始めた。昨季は3月の世界ジュニア選手権準優勝。今季9月のW杯デビュー戦は、五輪派遣基準(W杯8位以内1回)突破を優先し、技の難度を抑えながら4位。順調に階段を上ってきた。
 2015年世界選手権を制した鬼塚雅(星野リゾート)を筆頭に、国内にもライバルがひしめく。「他の人のことは意識しない。平昌で金メダルを狙う」。15歳の負けん気の強さが頼もしい。(佐藤夏樹)


2017年10月29日日曜日


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