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<福島中間貯蔵>大熊で本格稼働 予定から2年半遅れで

 環境省は28日、東京電力福島第1原発事故で生じた福島県内の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)で、除染土の本格的な貯蔵を始めた。本体施設の稼働は初めてで、当初予定より2年半以上ずれ込んだ。
 稼働したのは大熊町夫沢の約0.6ヘクタール、深さ3.5メートルの土壌貯蔵施設。トラックで町内から運んだ除染土をベルトコンベヤーで搬入後、重機で運ぶ作業が進められた。双葉町の同様の施設は年内の稼働を目指す。
 中間貯蔵施設では、県内各地の仮置き場から搬入された除染土を、同日から本格運転の「受け入れ・分別施設」でふるいにかけ草木などを除去。放射性セシウム濃度で1キログラム当たり8千ベクレル以下と8千ベクレル超に分ける。
 分別後は土を土壌貯蔵施設に保管し、草木などの可燃物は焼却して容量を減らす「減容化施設」に運ぶ。
 中間貯蔵施設は昨年11月に本体施設工事に着手、今年6月に試運転を始めた。用地は計約1600ヘクタールで、地権者と契約済みの用地は9月末時点で624ヘクタール(39%)。環境省は取得した土地から施設整備を進める。
 除染廃棄物の保管期間は予定地内の一時保管場への搬入が始まった2015年3月から最長30年。県外での最終処分を法律で定めているが、候補地選定のめどは立っていない。
 伊藤忠彦環境副大臣は「再生利用を進め、最終処分する土壌を減らすことが重要だ。工程表に沿って県外処分に向けた取り組みを着実に進めたい」と話した。


2017年10月29日日曜日


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