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「農旅」から地域再生 食や暮らし観光資源に 新たなファン開拓へ本格始動 岩手・花巻

「農旅」のアイデアを出し合った3回目の意見交換会

 岩手県花巻市東和地区の住民グループが、農村に観光客を呼び込む取り組みを「東和農旅(のうたび)」と命名し、地域再生に乗り出した。地元の食や暮らしを観光資源に磨き上げ、新たな東和ファンを発掘する。同様の取り組みを進める遠野市の認定NPO法人とも連携して今後、活動を本格化させる。
 東和農旅を進める核となる「東和地域交流のまちづくり協議会」は、花巻市やグリーンツーリズム運営協議会、まちづくり団体、観光施設の関係者が6月に設立した。事業費は農村の滞在型観光「農泊」を推進する国の交付金を活用する。
 9月から住民参加の意見交換会を順次開催。花巻市東和総合支所で今月25日にあった3回目の会合には約30人が集まった。
 参加者は「おいしいまち」「知恵と技のまち」など四つのテーマに絞り、農旅ツアーのコンセプトやメニューを検討。「東和の食が味わえるマラソン大会を開こう」「農閑期の手仕事体験はどうか」といった企画が次々提案された。
 協議会は今後、提案を実現するための調査に入るほか、秋田県藤里町など先進地を視察する。12月10日にはシンポジウムも開く。
 会長の薄衣忠孝さん(65)は「このままでは高齢化が進む地域が置き去りにされる。この取り組みが地域を見直す貴重な機会になっている。東和の魅力を発信したい」と話す。
 東和地区に隣接する遠野市の「遠野山・里・暮らしネットワーク」も、「農旅」支援を表明した。農業民泊体験に力を入れてきた「先輩」としてノウハウを提供している。
 ネットワーク会長の菊池新一さん(68)は「住民が感じている魅力は地域の財産になる。定期的に訪れたいと思ってもらうため、どうすればいいかを一緒に考えたい」と意欲を見せる。


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2017年10月30日月曜日


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