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「最後のナシ」を使ったパウンドケーキ 広野の高校生販売

関本さんのナシを使ったケーキを販売するふたば未来学園高の生徒

 東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町から避難し、千葉県香取市でナシ栽培を再開したものの、8月に55歳で亡くなった関本信行さんの「最後のナシ」を使ったパウンドケーキが福島県広野町で販売された。ふたば未来学園高(広野町)の生徒たちが、大熊特産のナシを発信しようと手作りした。
 関本さんは2012年12月、新天地に選んだ香取市で果樹園を開設。全町避難が続く町のナシ農家で唯一、栽培再開にこぎ着けた。みずみずしいナシが評判だったが、今年5月に体調を崩し、収穫を前に帰らぬ人となった。
 生徒たちは地元食材の活用を考える授業で関本さんを知り、ケーキ作りを計画。授業でナシを試食すると、関本さんが大熊町で営んでいた果樹園のことを覚えていた生徒から「懐かしい」との声が上がった。
 作ったパウンドケーキは15日、広野町であった国際フォーラムで約160個を販売。関本さんの家族にも送った。会場には千葉で収穫されたナシも商品として並んだ。
 ふたば未来学園高2年の斉藤篤さん(16)は「関本さんの最後のナシを、みんなにおいしく食べてもらいたいとの思いでケーキを作った」と話した。


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2017年10月30日月曜日


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