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<むすび塾>南海トラフ対策 高知・安芸で課題探る

南海トラフ巨大地震を想定し、命を守る備えの大切さを確かめた「むすび塾」=29日、高知県安芸市の市防災センター

 東日本大震災の教訓を今後の備えに生かすため、河北新報社は28、29の両日、防災ワークショップ「むすび塾」を高知県安芸市で開いた。高知新聞社(高知市)との共催で、通算72回目。南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練を28日夜に同市伊尾木地区で行い、29日は訓練を基に市内の防災関係者らが津波避難の課題を話し合った。
 土佐湾に面した伊尾木地区は、巨大地震に伴う津波被害に危機意識を強め2011年7月、夜間の津波避難訓練を隔月で始めた。37回目となった今回はむすび塾開催に合わせ、市内の他地区の自主防災組織役員らが初参加。15メートルの大津波が来ると想定し、海沿いの公民館から高台にある保育所や津波避難タワーに駆け上がる訓練も実施した。
 市防災センターで29日開いたワークショップには15人が出席。他地区の参加者は「伊尾木地区は子どもだけでも避難できるまで訓練を重ねてきた。地元でも見習いたい」と語り、住民が自主的に訓練を続ける重要性を確認した。震災で被害を受けた岩手、宮城両県の大学生ら3人と、熊本地震で被災した安芸市出身の女性も訓練から加わり、教訓を伝えた。
 河北新報社は14年から地方紙連携によるむすび塾を展開している。共催むすび塾は通算10回目。高知新聞社との共催は16年2月の高知市潮江地区以来2回目となった。


2017年10月30日月曜日


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