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防災・減災女性の力で 北仙台の住民団体リーダー100人養成へ

第1回育成講座で及川さん(右)の講話を熱心に聴く女性たち

 仙台市青葉区の住民団体「北仙台地区防災協議会」が女性防災リーダー100人の養成に乗りだした。育成講座を年3回開き、受講した地元の女性らをリーダーと認定する取り組み。今後3年間かけて育てる計画だ。
 東日本大震災時、地区に開設された避難所の運営に小中学校教諭らが苦労したことを機に企画した。協議会の小野寺彰会長(76)は「地域のことは地域で担いたい。そのためにも女性の力が不可欠と考えた」と言う。
 初回の育成講座が青葉区の北仙台コミュニティ・センターで10月26日にあり、各町内会や福祉団体、小中学校のPTAなどから推薦された女性約30人が参加。NPO法人イコールネット仙台(仙台市)の宗片恵美子代表理事、市地震防災アドバイザーの及川由佳里さんの講話を聴いた。
 宗片さんは防災に女性の視点が必要とされる背景を説明。「震災時、避難所には更衣室や授乳室などのプライベート空間がなかった。運営リーダーの多くが男性で、女性の声が届きにくかった」と指摘した。「地域で顔の見える関係を築いているのも女性。手助けが必要な子どもや高齢者も把握している」とリーダーの適性に期待した。
 市減災推進課勤務の及川さんは、大規模災害時は救助要請が殺到するとして「公助」の限界に言及。「物資の備蓄や近所付き合いなど、自助と共助に女性の視点が生きる」と語った。
 受講者からは「災害への意識が薄れつつあり、気を引き締めて備蓄を確認したい」「独居高齢者らに普段から声掛けする必要がある」との声が上がった。北仙台地区民生委員・児童委員協議会の佐々木圭子さん(68)は「いざというときに動けるよう知識を身に付けたい」と意欲を話した。
 育成講座は6日と28日にもあり、避難所づくりのワークショップなどを予定。修了後に誕生する女性リーダーは地域の防災活動に主体的に関わる。協議会は、リーダーたちのネットワークづくりも支援する考えだ。


2017年11月01日水曜日


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