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<平昌への道>ノルディック複合・渡部剛「結果出して地域に恩返しを」

ローラースキーで練習に励む渡部剛。距離のタイムを縮め、平昌で上位を狙う

◎距離を強化上位狙う ラストスパートには自信

 ノルディックスキー複合の渡部剛弘(24)=宮城・ガリウム=が初めての五輪となる2018年平昌冬季五輪に向けて闘志を燃やしている。得意の前半飛躍に加え、後半距離でレベルアップできれば、世界の上位に食い込める。今月から始まるワールドカップ(W杯)にこれまでの成果をぶつける決意だ。

 今夏、苦手の距離の克服に力を注いだ。ウエートトレーニングで筋力を強化。平らなコースでは重心の位置を下げるよう、フォームも修正した。
 世界トップクラスの飛躍で貯金をつくり、距離で逃げ切るのが、これまでの得意パターンだった。ただ、W杯の最高成績はトップ選手の出場が少なかった昨季札幌大会の7位。「これ以上強くなるには、距離でも順位を上げるくらいにならないと」。飛躍頼みからの脱却を図る。
 難しいのは体重管理だ。筋肉を付け過ぎると、飛躍が伸びない。逆に、昨季は飛躍に重点を置いて減量し過ぎ、距離で体力が持たず失速する試合もあった。今季は夏の国際大会、グランプリ(GP)で試行錯誤しながら、ベストな体重を探ってきた。「理想の体重は頭の中にある」と好感触をつかんだ様子だ。
 距離は苦手とはいえ、ラストスパートには自信を持つ。残り約1キロの走りだけを見れば、「距離の選手にはないような爆発力がある」(佐藤純一ガリウム監督)。それは、ソチ銀メダルの渡部暁斗(北野建設)をしのぐほど。飛躍で優位な位置を築き、さらに距離で終盤まで混戦の展開に持ち込むことができれば勝機がある。
 日本のエースで、メダル候補の渡部暁を身近な目標に据える。「最終的には(渡部)暁斗さんを越える。そうすれば(強豪の)ドイツ勢にも絡める」と成長の道筋を思い描く。
 会津若松市出身、福島・猪苗代高出。「僕が頑張れば、東北を元気づけられると思う。結果を出して地域に恩返しする」。東北への強い思いを、平昌でぶつける。(佐藤夏樹)


2017年11月01日水曜日


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