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三陸の魚介類、刺し身加工して船便輸出 新たな冷凍技術で鮮度保持可能に

バンコクに船便で輸出される刺し身用食材

 水産会社「三陸とれたて市場」(大船渡市)は、三陸産魚介類を刺し身に加工して船便輸出する事業に乗り出した。特殊な冷凍技術で長期の鮮度保持が可能になった。海外で日本食への関心が高まる中、世界市場で販路拡大を目指す。
 刺し身食材の輸出は生鮮魚介類を航空便で運ぶのが一般的だが、消費期限が短く、出荷は天候の影響を受けるのが難点だった。船便は輸送費を抑えつつ多様な魚介類を安定供給できる。
 同社は、水揚げ直後のホタテやホヤ、タイを下処理して食べ切りサイズにパック詰め。細胞組織を壊さない「CAS凍結」で素材の劣化を防ぎ、生食用調理に不慣れな海外でも寄生虫などのリスクを回避できる。
 京浜経由の冷凍コンテナ便でタイ・バンコクの日本料理店に提供、月500万円の売り上げを目指す。バンコクは日本料理店の競争が激しく、アカザラ貝など日本ではあまり食べられない海産物の引き合いもあるという。
 三陸とれたて市場は2004年設立。魚介類の通信販売で業績を伸ばしてきたが東日本大震災で被災した。事業を再建させた八木健一郎社長は20年東京五輪での需要増を見据え、「海産物の素材を生かし、岩手、東北の産業構造を強化したい」と話す。


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2017年11月01日水曜日


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