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仙台市立小教諭ら研究会の情熱に「全国最高賞」 こけし工人密着し映像教材に

作並こけしを紹介する映像教材の一場面
賞状とメダルを手に笑顔を見せる庄司教諭(左)と冨田教諭

 全国自作視聴覚教材コンクールの小学校部門で、仙台市立小の教諭でつくる研究会の作品が最高賞の文部科学大臣賞を受賞した。教諭らは「インターネットで多くの動画が見られる時代だが、地元の伝統工芸品を学ぶことができる唯一無二の映像教材に仕上がった」と喜んでいる。

 受賞したのは、市小学校教育研究会の教材制作委員会B部会が制作した映像教材「仙台・作並こけし〜伝統を守る思い〜」。教諭6人が工人に密着し、木材を削る作業や絵付けなどを撮影。通常業務の合間を縫って13分の動画にまとめた。
 作並こけしの歴史や特色を学んでもらうのが狙い。映像には教諭らの情熱とこだわりが詰まっている。
 制作に取り組んだ約1年間には熱が入り、激論となったことも。こけし作りに必要なカンナすら工人自ら作る場面は「工具の制作シーンまでは必要ない」との意見もあったが、映像に盛り込むことにした。
 B部会のメンバーで作並小(青葉区)の庄司祐太教諭(38)は「結果として道具までこだわる工人の、こけし作りに懸ける思いを表現できた」と振り返る。
 コンクールではほかに、A部会の映像教材「郷土を開く−福岡大堰(ぜき)くぐり穴用水路−」も入選。メンバーで福岡小(泉区)の冨田則和教諭(59)は「苦労が報われてうれしい」と笑顔を見せた。
 市教委の担当者は「先生たちが授業で忙しい中、手掛けた労作。この映像を積極的に使い、教育に役立ててほしい」と話す。9月に東京で表彰式があった。


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2017年11月02日木曜日


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