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<東電>インスタに福島原発 避難者「美化しすぎ」疑問視

東電のインスタグラムに掲載されているALPSの写真

 東京電力は、写真共有アプリ「インスタグラム」で福島第1原発の事故処理設備の写真を公開している。東電は「電力業界に関心を持ってほしい」と狙いを説明するが、原発事故の避難者からは「美化しすぎ」と疑問の声が上がる。

◎「業界に関心を」狙い説明

 写真は汚染水の貯蔵タンク群、原子炉冷却水から放射性物質を除去する多核種除去設備「ALPS」(アルプス)など6点。設備がそびえ立つ様子や、整然と並ぶ姿を切り取った。
 東電によると、写真の公開は昨年10月に始め、全国の水力、火力発電所を中心に計160枚以上。過酷事故を起こした福島第1原発の写真は今年5月から掲載している。東電広報室は「若い人に電力業界全体に関心を持ってほしい」と言う。
 これに対し、原発事故に伴い福島県双葉町から郡山市に避難する養蜂業小川貴永(たかひさ)さん(47)は「かつて東電はイメージ戦略を駆使し、反対派を排除して原発を建設した。当時に先祖返りしたのではないか」と東電の体質を問題視する。
 東電は「美化して見せているわけでない」と述べるが、小川さんは「本来伝えるべきは原発ではなく、住民が帰ることのできない双葉町の今の姿だ」と話す。


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2017年11月02日木曜日


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