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高校生が育てた被災地カボチャで菓子作り 障害者と動物園も協力 堆肥はなんとゾウのふん

カボチャとパウンドケーキを持つ高校生。展示用のカボチャは実が小さい段階で皮に傷をつけ、ゾウなどの模様を施した

 仙台市青葉区の明成高の生徒が東日本大震災の被災地でカボチャを栽培し、障害者の協力を受けてカボチャの菓子作りに取り組んでいる。今年で2回目で、3日のイベントで販売する。同校は「取り組みの裾野は広い。食の教育だけでなく、いろいろな分野に役立てたい」と意気込む。
 同校調理科の生徒は2015年春にカボチャの栽培を始めた。同年12月の市地下鉄東西線開業を機に、西端の八木山動物公園(太白区)のゾウのふんを堆肥にして、東端の荒井地区(若林区)の畑で栽培に挑戦してきた。
 菓子作りは16年に始まり、今年は市内二つの障害者施設が担当した。原料に8月に収穫したカボチャを使用。高校生もレシピ作りなどで協力し、ゾウ柄のパウンドケーキや、ゾウの形のクッキーを作った。
 カボチャの品種は皮がゾウと同じ灰色の品種を選んだ。生徒らは、震災の津波が襲った若林区荒井や宮城野区岡田など市内5カ所で、地元の生産者から指導を受けながら栽培した。
 カボチャをテーマにしたのは、一般に流通するセイヨウカボチャの源流が宮城にあるからだ。甘さが安定した品種を開発したのが美里町の渡辺採種場だった。
 3日のイベント「八木山フェスタ」は八木山動物公園、八木山市民センター、八木山ベニーランドである。菓子販売のほか、カボチャスープの無料提供や紙芝居「かぼちゃ物語」の上演もある。
 菓子は12月まで市内の各イベントでも販売する。
 調理科の高橋信壮教諭は「この取り組みは障害者支援をはじめ、動物のふんを活用する環境活動、被災地での野菜栽培など、テーマが多岐にわたる。食の教育、観光や街づくりにも活用したい」と話した。


2017年11月03日金曜日


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