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被災地石巻の交流拠点 若者や移住者集う「COMMON」閉場へ

街中ににぎわいを生み出す拠点となった橋通りコモン

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市中心部で若者や移住者の拠点になってきた仮設商業施設「橋通りCOMMON(コモン)」が5日、営業を終える。2015年4月のオープンから約2年半。チャレンジショップとして新規出店を促し、人と人を結ぶ交流の場としての役割も担った。4、5の両日はイベントで来場者に感謝の気持ちを伝える。
 運営するのは市内のまちづくり会社「街づくりまんぼう」。震災で空洞化した市中心部の民有地約800平方メートルを借り、コンテナやトレーラーハウス、大型テントを並べた。
 コモンは英語で「共有」を意味し、多くの人が集い、語り合う場をイメージして名付けた。新規出店者は敷金礼金なしで挑戦でき、若者らがイタリアンやカフェ、鉄板料理店など7店を出店。既に3店舗が自立して新天地に移り、現在は4店舗が営業を続ける。
 出店した7店のうち4人が県外出身の移住者。昨年4月にフレンチトースト店を始めた浅野基さん(28)は名古屋市生まれ、長野県育ち。愛知県の大学在学時にボランティアで石巻を訪れたのがきっかけで14年2月に移住した。
 今後も市内で営業を続ける予定で、まちづくりにも関心を持つ。「コモンで培った人とのつながりを生かし、一人では解決できないことに挑戦して復興を加速させたい」と意気込む。
 4日は前夜祭として午後5時から露店を出し、景品がもらえるじゃんけん大会を実施する。5日は沖縄県の伝統芸能エイサーや地元のはねこ踊りが盛り上げ、ジャンボのり巻きづくり体験なども企画する。
 街づくりまんぼうの苅谷智大さん(31)は「石巻に新しい飲食店を開くサポートができたのは大きな成果。街中に人が集まるきっかけをつくることができた」と語る。


2017年11月03日金曜日


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