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「だまされたふり」成果着々 受け子逮捕最多 警察官装う逆手の犯行には注意を

 宮城県警が特殊詐欺で金を受け取る「受け子」の逮捕に「だまされたふり作戦」を用い、成果を上げている。特殊詐欺に注意を呼び掛ける地道な広報が浸透し、詐欺電話を受けた高齢者らが素早く通報、協力した結果だ。ただ、詐欺グループの手口はより巧妙化し、首都圏では作戦を逆手に取った犯行も発生している。
 県警捜査2課によると今年、作戦を使った受け子の逮捕者数は10月27日現在、19人。昨年1年間(16人)を既に上回り、2014年の統計開始以来、最多を更新した。逮捕者は少年や少女が多く、外国人として初めてウズベキスタン国籍の男も逮捕した。
 県警は特殊詐欺対策として近年、チラシの配布に加えテレビコマーシャルも制作するなど、啓発活動を強化。交番所員らが地域の老人会などに出向き、被害防止を呼び掛ける取り組みも続けている。
 そのかいもあり、県内の特殊詐欺の発生件数は9月末現在、240件と前年同期を42件上回るものの、被害額は前年同期比約1億700万円減の約3億5800万円と、一定の抑止効果が表れている。
 犯人グループが指定した送金方法のうち、件数が最多なのは電子マネーで、全体の約半数を占める。次いで現金自動預払機(ATM)で振り込ませる手口が約2割で、受け子が直接受け取るケースは1割。発生件数に占める割合は小さいが、受け子の逮捕は犯行グループの実像や金の流れをつかむ端緒となるため、受け子の摘発が持つ意味は小さくない。
 県警捜査2課は、詐欺の電話がかかってから数時間内に受け子が被害者宅周辺に到着する事例が多いと分析。「電話を受けたら、一刻も早く警察に連絡してほしい」と呼び掛ける。
 だが、首都圏では最近、詐欺グループが警察官を装ってだまされたふり作戦を持ち掛け、現金を奪う「作戦のふり」被害も発生。県内ではまだ未発生だが、県警生活安全企画課は「警察がまとまった金額を預かることはない」と強調し、巧妙化する手口に注意を促している。


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2017年11月03日金曜日


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