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津波被災の「旧観慶丸商店」本格オープン 縄文土器など毛利コレクション公開

毛利コレクションの油つぼを見学する来館者

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市中央3丁目の市指定文化財「旧観慶丸商店」が3日、文化交流施設として本格オープンした。建物に関する資料や民俗資料「毛利コレクション」を常設展示し、交流スペースを活用して文化活動を推進する。
 旧観慶丸商店は1930年完成の3階建て洋風木造建築物。2階が展示コーナーで、歴史研究家毛利総七郎(1888〜1975年)が集めた毛利コレクションの縄文土器や江戸時代の油つぼ、旧観慶丸商店で販売した食器など約90点を並べる。1階は交流スペースとして市民団体などに貸し出し、3階は普段は公開しない。
 訪れた市民は学芸員の説明を聞き、興味深そうに見学。石巻市住吉町の無職小野泰佑さん(88)は「古い物をたくさん集めた毛利コレクションは素晴らしい。もっと多くの収集品も見てみたい」と話した。
 旧観慶丸商店は震災で1階が浸水し、2013年に市に寄贈された。今年4月に修復を終えて開館したが、夏に芸術と音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」の展示会場になった後、本格オープンの準備で休館していた。
 武山専太郎館長は「建物自体が文化財として魅力があるので見に来てほしい」と話している。


2017年11月04日土曜日


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