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<津波防災の日>「次世代塾」受講の大学生、東京で震災教訓伝える

次世代塾で学んだ津波避難のポイントなどを発表する学生

 「津波防災の日」の5日、内閣府など主催のイベントが東京都文京区の東大本郷キャンパスであり、河北新報社などが主催する東日本大震災の伝承講座「311『伝える/備える』次世代塾」を受講する大学生5人が「被害想定を過信してはいけない」「訓練は体が覚えるぐらい繰り返す」などと震災の教訓を伝えた。
 「津波防災スペシャルゼミin本郷」と銘打った啓発イベントは1日限定の架空の学校という設定で、東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長ら防災の専門家3人が講義。約200人が聞き入った。
 次世代塾の5人は、塾で学んだ津波避難の要点を5項目に絞って発表。「防災のノウハウを学ぶだけではなく、まずは多くの犠牲が出た震災の事実に向き合ってほしい」と主張し、被災地を訪れ、現場で当事者の肉声に触れることも提言した。
 尚絅学院大4年の山川竜輝さん(21)は「多くの人に真剣に聞いてもらい、ありがたかった。今後も自分たちの言葉で備えの大切さを伝えたい」と話した。
 世界津波の日は国連が2015年12月に制定。紀伊半島などを大津波が襲った1854年11月5日(旧暦)の安政南海地震で、村人が稲束に火を付けて住民を高台に避難させた「稲むらの火」の逸話に由来し、日本政府は「津波防災の日」に定めている。
 次世代塾は今年4月、河北新報社と仙台市、東北福祉大が中心となって開講。年15回の講座で、大学生や若手社会人ら110人が被災地を視察したり、被災者の体験に耳を傾けるなどして震災の実相を学んでいる。


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2017年11月06日月曜日


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