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水害防止へ 地下調整池はプラスチック製 校庭と公園用地に整備 建設費減、強度は十分

榴岡小校庭で工事中の雨水調整池。現在は地下1.5メートルに埋められている=2013年2月(仙台市提供)

 仙台市は宮城野区の榴岡小校庭と近くの公園用地で、地下にプラスチック製の調整池を整備した。周辺の浸水被害防止を目的に2012年10月に着工し、今年10月までに完成した。市の下水道事業でプラスチック製調整池を設置したのは初めて。
 同小校庭の地下1.5〜5.0メートルに「ビールケースを組み合わせるように」(市下水道計画課)プラスチックの部材を重ね、5500立方メートルの容量を確保した。近くの公園予定地の地中にも1400立方メートルの調整池を設けた。合計で25メートルプール約14杯分の雨水を貯留できる。
 従来のコンクリート製に比べ建設コストは4割程度に収まり、工期も半分弱に短縮した。強度はコンクリート製と同等で、地表では重機での作業が可能。プラスチックは光を浴びると劣化するが、地下にあるため最低50年はもつという。
 市道に沿って総延長計1540メートルの雨水管も敷設した。総事業費は約19億円。
 11年9月の台風15号で榴岡小周辺が大人の腰まで冠水したことから、市が排水能力向上を目指していた。
 今年10月下旬の台風21号による大雨でも調整池と雨水管は機能し、周辺に浸水被害はなかった。
 たびたび校庭が浸水していた榴岡小の今野克則校長は「グラウンドの降雨後の乾きが早くなった。児童の活動にもプラスになる」と話した。


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2017年11月06日月曜日


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