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<18歳選挙権>選挙後の若者 有権者の責任強く実感

選挙の仕組みを学び、模擬投票を体験する学生(写真の一部を加工しています)=2017年6月

<7割超が投票>
 「投票率は74.58%。多くの生徒が投票で意思表示したのは素晴らしい」
 古川学園高(大崎市)の坂元真樹教諭(43)は10月30日にあった政治・経済の授業で、22日投開票の衆院選、知事選について、普通科総合コースで学ぶ3年生の投票動向を発表した。
 3年生120人のうち、59人が選挙権を手にし、うち44人が票を投じた。7割を超える投票率は、衆院選の県平均52.83%や抽出調査による18歳平均46.22%を大幅に上回った。
 生徒が選挙期間中に意見をまとめ、衆院選と知事選の立候補者に送付した手紙には、合わせて14の候補者と政党から返信があった。坂元教諭は丁寧な対応に感謝しつつ、「君たちは選挙の後も有権者だ。当選者の取り組みを責任を持って見守ろう」と呼び掛けた。

<環境づくりを>
 仙台青葉学院短大(仙台市若林区)のビジネスキャリア学科では、1年生146人のうち、投票に行ったのは56人。投票率は38.36%で、抽出調査による18、19歳の県平均(40.64%)とほぼ同水準だった。
 丸山和幸教授(57)は「野党再編の動きもあり、『初心者』には難しい選挙だったかもしれない」と分析。「学生の関心が行動に結び付くよう、期日前投票所の増設など投票しやすい環境づくりも必要かもしれない」と振り返った。

◎投票した10代の声

<情報収集積極的に/仙台青葉学院短大1年 阿部結さん(19)>
 投票の種類が多く、会場で少し戸惑った。衆院選の報道が多く、知事選の情報を調べ切れなかったのが反省点。今後はもっと新聞に目を通したい。投票する時よりも、結果の報道を見て有権者の実感が強まった。

<開票速報興味湧く/古川学園高3年 小原春香さん(18)>
 期日前投票を利用したが、明るい雰囲気で安心した。実際に投票し、テレビでなんとなく見ていた選挙速報への関心もぐっと高まった。今後も積極的に情報収集を続け、自分の1票を大切にしていきたい。

<判断基準は実行力/古川学園高3年 太田吏さん(18)>
 公約の優劣よりも、実行力を判断基準に投票した。喫緊の課題や突然の災害にしっかりと対応し、国民の声にきちんと耳を傾けてほしい。僕らも1回目だけでなく、次回以降も投票し続けることが大事だと思う。

<意識変わり「次も」/古川学園高3年 田中優梨さん(18)>
 母に連れられて投票所に行き、「高校生はあなたが初めてだよ」と声を掛けられてうれしかった。それからニュースが気になり始め、意識が変わった。この気持ちを忘れず、次の選挙にも参加したい。

<若者の意見聞いて/仙台青葉学院短大1年 角田朱羽さん(19)>
 投票は仙台市長選に続き2回目。前回の反省を踏まえて自分なりに候補者を調べてから臨み、少しでも生活を良くしてくれそうな候補者を選んだ。当選者が若い人の意見にも目を向けてくれることを願っている。


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2017年11月07日火曜日


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