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<千年希望の丘遺棄>物証乏しく捜査難航 前日に雨手掛かり流す

高松さんが遺棄された千年希望の丘敷地内の空き地。日中でも人通りはほとんどない=2017年11月7日、宮城県岩沼市

 宮城県岩沼市押分の千年希望の丘周辺で仙台市太白区四郎丸、無職高松瑞絵さん(54)が遺体で見つかった死体遺棄事件は8日、発見から1カ月を迎える。岩沼署捜査本部は遺体の損傷具合から交通事故の可能性があるとの見方を示すが、事故と断定できる物証は乏しく、捜査は難航している。

 遺体は10月8日午前6時ごろ、千年希望の丘敷地内の二野倉公園南側の空き地で、あおむけの状態で見つかった。死因は胸や脚の骨を多数折った多発性外傷。高所からの落下時に生じる頭や腰の骨折はなかった。
 遺体に相当な力がかかっており、捜査本部は車両が関係した外傷とみているが、不可解な点も多い。
 捜査関係者によると、現場から車両の塗膜片や部品は見つかっていない。血液反応もなかった。空き缶が散乱していたが、高松さんの指紋は検出されなかった。
 捜査本部は遺体発見前日の雨の影響で「遺体の腐敗が進み、物証や体液が流されたことが捜査を難しくしている」と説明。捜査関係者は「現場の状況と遺体の状態がアンバランスだ」と首をかしげる。
 10月10日には塩釜市の知人男性(56)が塩釜署に出頭し、捜査本部に軽乗用車を任意提出したが、事件に結び付く有力な手掛かりは得られていないという。任意の事情聴取に対し、男性は高松さんと出会い系サイトで知り合い数回会ったと説明しているが、事件への関与は否定している。
 捜査本部は高松さんの着衣など数少ない遺留品の鑑定を進めるとともに、防犯カメラの解析を継続し、全容解明に力を入れる。


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2017年11月08日水曜日


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