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歌枕「籬が島」の赤い橋リニューアル 「観光の目玉に」

修繕を完了した赤い橋を渡る関係者

 宮城県塩釜市の塩釜港に浮かぶ名勝「籬(まがき)が島」に架かる橋の修繕工事が完了しリニューアルされた。島は和歌に詠まれた歌枕の地。江戸時代に松尾芭蕉が訪れ、2014年に国の名勝「おくのほそ道の風景地」に指定された。修繕を機に、関係者は「塩釜観光の目玉の一つにしたい」と期待を込める。
 落成式が5日あり、関係者50人が出席。餅まきをして完成を祝った。
 籬が島は港の北岸に浮かぶ周囲150メートルの小さな島。大正時代以降、市街地や港の造成で埋め立てが進み、港内の島々が消えていった中で唯一残った。
 鉄橋は1979年に架けられた参道渡り橋で、長さ約20メートルのアーチ形。手すりや扉などの傷みが進み、塗装の赤も色あせたことから、部品を取り換え、塗り直した。
 神社奉賛会が中心となり修繕実行委員会を設立。費用は約260万円で、文化的価値が高いことから市や公益財団法人東日本鉄道文化財団などが補助した。
 島は昨年、日本遺産「政宗が育んだ“伊達”な文化」の文化財の一つに認定され、訪れる客が増えた。神社の防犯上の理由で通常、橋の扉は閉められ、島に渡れるのは毎月1回の例祭の時だけだ。
 西村勝男実行委員長は「きれいな橋に生まれ変わったので、開放する機会を増やしたい」と話す。


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2017年11月08日水曜日


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