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福島・浪江で「甘草」初収穫 営農再開に向け6次商品化探る

甘草の根を収穫する坂本さん=福島県浪江町

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除き解除された福島県浪江町で6日、昨年から試験栽培していた「甘草(かんぞう)」の初収穫が始まった。栽培する福島市の建設会社ニーズは「営農再開のきっかけに」と、6次商品化の道を探っている。
 北幾世橋地区の約1.3アールの畑で、長さ1〜2メートルのウラル甘草の根を掘り出した。約450株から計200キロ弱を収穫予定で、乾燥して粉末にし、成分や放射性物質濃度を検査する。
 甘草は主に製薬の原料に使われる。大半を輸入に頼り、国内生産の拡大が課題。ニーズは地元産のしょうゆや菓子への使用を目指し、複数の県内企業と交渉中。栽培には営農再開を目指す町内の農家が興味を示しているという。
 同社は原発事故で浪江町から福島市に本社を移した。甘草栽培を担当する坂本秀二さん(68)は「商品化の実績ができれば、もっと生産者を増やせる。農業再生や地産地消につなげたい」と話す。


2017年11月08日水曜日


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