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<仙台市>タイ人観光客に照準 10年で8倍以上、知名度向上へロケ誘致に力

仙台国際観光ナビゲーターの委嘱を受けたタイ人俳優ら

 仙台市を訪れた2016年のタイ人観光客(宿泊者)は、延べ約7300人で過去最多となり、10年前の8.3倍に上ったことが分かった。市は経済成長が続くタイを最重要市場と位置付け、誘客戦略の一環として、ドラマや映画のロケ誘致に力を入れる。

 仙台市内のタイ人宿泊者数の推移はグラフの通り。市がタイ政府観光庁と観光に関する相互協力協定を結んだ06年以降、急増した。東日本大震災の影響で一時、客足が落ち込んだが、13年に震災前の水準を超え、V字回復した。
 16年の市内の外国人宿泊者数を国・地域別で見ると、タイは台湾(約4万人)、中国(約2万4000人)、米国(約1万2000人)に次いで4番目。伊藤敬幹副市長は「タイは親日的で、政情も比較的安定しており、マーケットはさらに大きくなる可能性がある」との見方を示す。
 増加が見込まれる個人旅行客の取り込みに向け、市は仙台の知名度アップを重視する。タイのドラマや映画のロケ地に着目し、昨年11月に市内であったドラマ撮影を契機に映画のロケ誘致に成功。今月1〜9日に仙台をはじめ宮城県内各地で撮影があり、タイで来年7月に上映される。
 市は7日、映画に出演したタイ人俳優3人を仙台の魅力を海外に発信する仙台国際観光ナビゲーターに委嘱した。3人の写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワー(読者)数は計1200万人を超える。
 市役所で委嘱状を受け取った3人は「紅葉が素晴らしい」「仙台は街と自然のバランスがいい」「津波被害からの復興ぶりに感動した」などと語った。
 伊藤副市長は「仙台を訪れるタイ人観光客は日本全体からすると、ほんの少し。取り組みの成果は少しずつ表れているが、まだまだ努力の余地はある」と戦略を練る。


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2017年11月09日木曜日


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