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津波防災国境越えて 17ヵ国の女性学ぶ 石巻など訪問

17カ国の女性たちに、大川小遺族の佐藤さん(中央)が津波防災の重要性を訴えた=石巻市大川小

 「世界津波の日」(5日)に合わせ、津波被害が想定される太平洋・インド洋地域の島しょ国で防災に携わる女性リーダーらが7〜9日、石巻市と仙台市を訪れ、東日本大震災の被災地視察や関係者と意見交換した。
 国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所が2日から実施している研修プログラムの一環で、フィジー、パプアニューギニア、モルディブなど17カ国の33人が参加した。
 8日は、児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になった石巻市大川小を訪問。6年生だった三男雄樹君=当時(12)=を亡くした佐藤和隆さん(50)の案内で、校舎や校庭近くの裏山を見て回った。
 同校は津波時の具体的な避難場所を決めておらず、地震後も約50分間、児童らが校庭にとどまった。佐藤さんは「息子の恐怖を思うとつらい。津波の時は少しでも早く高いところに逃げるしかない」と訴えた。
 参加者は真剣な表情で説明を聞いた。パラオから来たディルジュン・ニラスウェーさん(41)は「津波被害の大きさを痛感した。戻ったら訓練の大切さを教師や親、子どもたちに伝えたい」と話した。


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2017年11月10日金曜日


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