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買い物難民解消へ一役 高齢化進む名取の団地に新スーパー開店 

開店に向け、急ピッチで陳列作業に当たる従業員

 宮城県名取市西北部にある団地の一つ、ゆりが丘団地に12日、気仙沼市の「スーパー片浜屋」が出店する。1980年代から急速に開発が進んだ西北部の団地は住民の高齢化が進み、かつてあった唯一のスーパーが閉店して以降、買い物難民問題が深刻になっていた。東日本大震災の被災経験を踏まえ、片浜屋は「ライフラインとして機能できるよう頑張る」と意気込む。

 片浜屋ゆりが丘店は、7年前に閉店した「スーパービッグ」の建物を利用し、約1000平方メートルの売り場に約1万品目の生鮮食品などをそろえる。駐車場は120台分を確保した。年中無休で、営業時間は午前10時〜午後9時。
 新鮮な魚と精肉が売り。既存店舗の集客の柱である毎週水曜の「肉のビッグセール」、同金曜の「お魚Big市」を新店舗でも実施し、お買い得品を並べて誘客を図るという。
 商圏と見込むゆりが丘やみどり台、那智が丘などの西北部団地は、仙台市境という好条件から宅地化が進んできた。しかし、開発から約30年が経過し高齢化が進展。唯一のスーパーが撤退すると、丘陵地帯にあることがネックとなり、買い物難民が顕在化した。
 気仙沼市で3店舗を展開する片浜屋は震災で本部事務所などが被災したが、2011年内に復旧。4店舗目の出店を考えていたところ、既存店舗の修繕工事を手掛け、ゆりが丘が地元という業者幹部から15年末、窮状を聞き、心を動かされたという。
 「飛び地出店」にはリスクも伴うが、気仙沼近郊は既にオーバーストア状態。気仙沼市と周縁部の将来的な人口減少も視野に、仙台圏進出の足掛かりを兼ね、無店舗状態の解消に一役買うことにした。
 小野寺洋社長は「パートの募集を回覧板で呼び掛けてもらうなど、地域から温かい協力をいただいた。一日も早く『おらほの店』と感じてもらえるよう努力する」と力を込める。


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2017年11月11日土曜日


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