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被災した野蒜海岸で拾われた松ぼっくり成長 「希望の松」に

希望の松に触れる宮野森小の児童

 東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県東松島市の野蒜海岸で拾われた松ぼっくりが、野蒜地区で「希望の松」として成長している。松を育ててきた関係者らは「古里の子どもたちや住民を温かく見守り、復興を後押ししてほしい」と願いを込める。

 松ぼっくりを拾ったのは、福岡県春日市のNPO法人「星のふるさと」の今村次美理事長(64)。2011年6月に野蒜海岸を訪れた際に見つけ、自宅に持ち帰って種をまくと芽を出したという。
 今村さんは14年に3本の松を東松島市内に寄贈し、旧野蒜小敷地内に植樹された。うち1本が今年9月、宮野森小(児童125人)の校庭に移植された。
 松は「希望の松」と名付けられ、宮野森小で今月9日、高さ約1.7メートルにまで成長した松が全校児童や今村さんらに披露された。6年後藤元隆(げんりゅう)君(11)は「この松は被災した東松島に活気を与えてくれると思う。僕たちも力強く成長していきたい」と誓った。
 今村さんは野蒜海岸の松林や海が大好きで、昔から何度も訪れていた。「野蒜海岸が震災で大変なことになり、ショックだった。津波に負けずに松が生きていて本当にうれしい。希望の松を通じ、勇気や生きる力を感じてほしい」と望む。
 希望の松は、12年7月の九州北部豪雨に遭った地元の春日市の小学校にも植えられている。


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2017年11月11日土曜日


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