福島のニュース

福島と米沢結んだ街道「万世大路」観光資源に 地元観光業者ら模索

二ツ小屋隧道付近を見学する飯坂温泉旅館協同組合青年部のメンバーら
厳冬期に二ツ小屋隧道にできる巨大氷柱(万世大路研究会提供)

 明治初期に建設され、福島市と米沢市を結んだ街道「万世大路(ばんせいたいろ)」を観光資源に活用しようと、福島市飯坂町の観光業者などが模索している。関係者は10日、廃道となった山道やトンネルを視察した。
 万世大路は福島、山形県境の栗子峠を貫く約48キロの山岳道路。1881年完成の栗子隧道(ずいどう)(876メートル)は当時国内最長で、街道は土木学会の「選奨土木遺産」に認定されている。
 福島市の二ツ小屋隧道(384メートル)にできる巨大な氷柱の映像が今年2月以降、相次いで報じられ、国外からも問い合わせが寄せられるようになった。街道を誘客につなげようと、地元の飯坂温泉旅館協同組合青年部が初めて視察を企画した。
 青年部の約10人が参加し、国土交通省福島河川国道事務所の加藤桂一計画課長が散策可能な約3キロを案内した。加藤課長は、明治初期の土木技術や昭和初期に行われた大規模な改修工事など歴史を説明した。
 万世大路は現在、公的な維持管理が行われておらず、観光資源としてPRするには安全対策や案内人の育成などが必要になる。
 青年部の柳沼公貴部長は「海外からの誘客も期待できる素晴らしい素材と実感した。行政とも連携して課題を解決し、飯坂全体で活用策を考えていきたい」と語った。


関連ページ: 福島 社会

2017年11月11日土曜日


先頭に戻る