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命守る防災ラジオ購入を 石巻市、在庫1万7100台の販売強化

イオンモール石巻で販売した防災ラジオ

 東日本大震災で被災した石巻市が、災害時の緊急情報を自動的に受信する防災ラジオの販売に力を入れている。2015年3月に3万台を購入して販売を始めたが、いまだに約1万7100台が売れ残っているためだ。市は早期の完売を目指し、大型商業施設などでPRに乗り出した。
 市は4、5の両日、初めてイオンモール石巻で販売会を実施。のぼりを立てて客を呼び込み、2日間で131台を売った。
 市民に緊急情報を的確に伝える手段の一つとして、防災ラジオを1台1000円で販売。担当者は「単なるラジオと思っている市民もいたが、機能を丁寧に説明すれば分かってくれた。もっと周知する必要がある」と手応えを話す。
 市の防災ラジオ整備費は1億5400万円で、震災復興基金を使った。用意した3万台は市内の全世帯の約半数に当たり、事前アンケートで回答者1074世帯のうち73.5%が購入を希望した結果などから購入台数を決めた。
 だが、市役所などで販売会を開いても購入者は伸び悩み、昨年4月には会計検査院が「事業効果が十分に表れていない」と指摘。同8月に販売価格を見直したが、在庫がなかなか減らないのが現状だ。
 ラジオの耐用年数は5年とされ、新品として売れる時期にも限りがある。市は来年3月までをめどに販売を強化し、市内のイベントなどで積極的にPRする方針。市危機対策課の佐藤勝治課長は「風や雨などで防災行政無線が聞こえにくい時もある。防災ラジオは置くだけでいいので、購入を検討してほしい」と呼び掛ける。

[防災ラジオ]緊急情報の受信装置を組み込んだラジオ。津波警報や大雨特別警報、国民保護情報などが発令されると、自動的にラジオが起動して緊急情報が流れる。普段はコミュニティーFM局・ラジオ石巻を受信できる。市役所危機対策課や各総合支所で販売する。


2017年11月12日日曜日


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