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<南町紫神社前商店街>新規参入組も奮闘 「気仙沼の顔」賑わいを

カフェの店主として新たなスタートを切った鈴木さん(左)も復興に一役買う

 共同店舗の大半の店主は震災前から気仙沼市内湾地区で商売をしていたが、中には地区外から参入した店主もいる。かつて繁華街があり「気仙沼の顔」と呼ばれた同地区のにぎわい創出に向け、参入組も奮闘する。
 9月23日に開店した「Cafe the CIRCLE」の店主鈴木友里さん(33)は同市松岩から通う。商店街の役員から誘われた会社員の夫(42)が、内湾地区の復興に一肌脱ごうと出店を決意。鈴木さんが店の運営を任された。
 友人と2人で店を切り盛りする。飲食店経営の経験はなく、手探りの店舗運営が続く。次男の蓮凰(れお)ちゃん(1)を店内で世話しながら、接客する毎日だ。
 内湾地区は区画整理の工事が続き、まだ人通りは少ない。鈴木さんは「苦労の連続。どう人を呼び込むかが課題」と明かす。
 子どもの面倒を見てくれる他の店主らの優しさに居心地の良さを感じ、最近は近所の常連も増えた。鈴木さんは「地元の人が安らぐ場所にしたい」と誓う。
 畠山仁義さん(61)は同市波路上岩井崎で40年近く経営した民宿が津波で流され、今年3月末まで同市南町の仮設商店街「復興屋台村 気仙沼横丁」で居酒屋を営んだ。共同店舗で、屋台村にあった居酒屋「男子厨房(ちゅうぼう) 海の家」を続ける。
 店内に、屋台村で使ったカウンターや丸いすをそのまま移した。好評だった青森の郷土料理「貝焼き」も提供。価格もなるべく安く抑えた。「多くの支援を忘れず、恩返しの気持ちで当時の名残をとどめた」
 今月4日の開店後、かつての常連も続々来店する。「地元の人たちに気楽に立ち寄ってほしい」と迎える。


2017年11月12日日曜日


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