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<気仙大工>卓越の技を住宅に 時代に合ったモデル研究

気仙大工の高い技術力が見て取れる大船渡市の「長安寺山門」

 岩手県気仙地域の大工に伝わる卓越の技を地域活性化に役立てようと、「気仙大工の復権と未来を考える会」(仮称)が12日、設立される。気仙大工の手による建物を再評価し、技術力を生かした住宅モデルを考える。
 考える会には大船渡、陸前高田、住田の気仙地域3市町で経済や観光に携わる約140人が参加する。
 講演会や建物ツアーを計画するほか、気仙大工の技を生かした住宅デザインなどを研究する。補助制度の創設など行政との連携も目指す。
 古くから高度な技術を継承してきた気仙大工は、広く各地で民家や寺社の建築を手掛けてきた。建具や仏具、欄間の彫刻も請け負い、国指定重要文化財の「旧登米高等尋常小学校」(登米市)や国史跡「有壁本陣(旧有壁宿本陣)」(栗原市)の建築に携わったとされる。
 住宅様式の変化などで気仙大工の需要は縮小しており、考える会設立準備委員会会長の菊池喜清さん(82)は「東日本大震災後の住宅再建も住宅メーカーの物件が主流になっている」と技術の継承を危惧する。
 その一方で「気仙大工を高く評価する著名建築家もおり、地域のブランドに育てていきたい」と話す。


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2017年11月12日日曜日


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