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津波の教訓を後世に 気仙沼・鹿折に記憶石建立

災害公営住宅前で行われた「津波記憶石」の除幕式

 東日本大震災の津波の教訓を伝える石碑「津波記憶石」が宮城県気仙沼市鹿折地区に完成し12日、除幕式があった。全国の墓石業者でつくる全国優良石材店の会(全優石)が建て、市に寄贈した。
 石碑は六方石製で高さ3メートル、幅0.7メートル。同市錦町の災害公営住宅「市営鹿折南住宅」に隣接する公園に建てられた。鹿折地区の街づくり団体の代表らがつくった建立実行委員会の意見を踏まえ、全優石がデザインなどを決めた。
 石碑を囲む三つの石板には、地域の中学生ら82人が寄せた津波の教訓や将来への誓いが刻まれている。
 除幕式には住民ら50人が出席した。実行委の鈴木博委員長は「鹿折は着実に復興の歩みを進めている。将来の住民を守るための力強いメッセージが込められた」とあいさつした。
 全優石は被災3県で石碑の建立を進め、県内では3カ所目。全優石の吉田剛会長は「亡くなった方を慰霊し、津波の恐ろしさを風化させない役割を果たしてほしい」と期待した。
 鹿折地区は11メートルの高さの津波に襲われ206人が亡くなった。津波の後に火災が発生し、約10日間にわたり燃え続けた。


2017年11月14日火曜日


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