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<地上イージス>配備候補地の秋田県 戸惑いと不安の声

 政府が北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛として導入を検討している地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備先として秋田、山口両県が候補に挙がっていることについて、秋田県内では13日、戸惑いと不安の声が上がった。
 今年3月、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた避難訓練を全国に先駆けて実施した男鹿市。同市北浦安全寺の農業安田孝彦さん(61)は「配備されれば県内も攻撃対象になる恐れがあり、不安を感じる」と漏らす。「国や自治体は、地元にしっかり説明してほしい」と注文する。
 県平和委員会は配備反対の運動を展開する考えだ。風間幸蔵事務局長(84)は「レーダーとミサイルを備えるため、広大な敷地が必要だ。県民の平和的な生存権が脅かされる」と危機意識を抱く。
 太平洋戦争の終戦前夜に秋田市土崎地区であった空襲を語り継ぐ土崎港被爆市民会議の伊藤紀久夫事務局長(77)は「秋田の名前が突然出てきた」と困惑する。「不安をあおり、物事がどんどんと決められていく。配備は米国の盾になるだけではないか」と憤った。
 一方で、緊迫化する北朝鮮情勢に「配備はやむを得ない」との意見もある。秋田市内にある陸上自衛隊新屋演習場には2009年、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が配備された。近くに住む無職男性(70)は「恐怖と不安を感じるが、配備を受け入れるべきだ。万が一の備えがあれば安心だ」と話した。
 佐竹敬久知事は13日、「秋田に配備するとすれば、事前に政府から話があると思われる。国から正式な話を受けた上で対応したい」とのコメントを出した。イージス・アショアは米国で開発され、2基で日本全土をカバーできるとされる。


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2017年11月14日火曜日


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