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<東北の道しるべ>脱・成長依存未来開く「しあわせの経済」世界フォーラム閉幕

地域経済の回復やエネルギー自治を話し合った世界フォーラムの分科会=2−17年11月12日、東京・明治学院大

 地域コミュニティーを基盤とするローカル経済の意義や役割を考える「『しあわせの経済』世界フォーラム2017」は12日、東京都内で12テーマ別に分科会を開き、地域経済の回復やエネルギー自治の確立などを話し合い、閉幕した。
 「地域経済を取り戻す」と題した分科会で、出版社コモンズ(東京)代表の大江正章氏は、日本人の実質GDP(国内総生産)が上がっても、生活満足度は下がっている現状を指摘。「『脱成長依存社会』が未来を規定する原理だ」と訴えた。
 幸せ経済社会研究所(東京)所長で東京都市大教授の枝廣淳子氏は「地域経済を取り戻す鍵は『漏れバケツ』の穴をふさぐこと。食料やエネルギーを地域で自給し、域外へ漏れ出しているお金をいかに減らすかにかかっている」と語った。
 「ポスト福島のエネルギーにみるローカリゼーション」の分科会では、岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)地区の平野彰秀氏が、小水力発電でエネルギー自治を確立した取り組みを説明。「日本人が忘れてしまった、昔からある循環型社会を取り戻すことが重要だろう」と強調した。
 河北新報社は1月に発表した「東北の道しるべ」で成長重視のグローバル競争と一線を画し、地域内を人、物、財が循環する定常社会「東北スタンダード」を掲げようと提唱している。


2017年11月14日火曜日


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