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心の壁“歌”で崩す いわきの災害住宅 初の団地対抗カラオケ

カラオケ大会の団地代表らが集まった練習会=7日、いわき市

 東京電力福島第1原発事故の避難者向けの災害公営住宅が最も多いいわき市で29日、団地対抗のカラオケ大会が初めて開かれる。団地の垣根を越え、情報交換などができる関係づくりにつなげる。各団地の予選を勝ち抜いた歌自慢たちが「よそに負けられない」と張り切っている。
 出場するのは市内5団地の代表8人。いわき芸術文化交流館アリオスのステージで得意の1曲を歌い、カラオケ機械の採点で最優秀、優秀賞を争う。
 観客席では、各団地の入居者有志が応援合戦を展開する。避難で離れ離れになった人たちが久しぶりに再会する場面もありそうだ。応援で盛り上げた団地への表彰もある。
 福島県からの受託で避難者向け災害公営住宅のコミュニティー形成を支援するNPO法人みんぷく(いわき市)が民間の助成金を活用し、初めて企画した。
 市内では計画中の16団地のうち12団地で入居が始まった。自治会ができて入居者が活発に交流する団地がある一方、手探り状態の所も多い。みんぷくは「団地間で行き来し、困ったことなどを相談し合える関係ができるきっかけになればいい」と説明する。
 下神白(しもかじろ)団地集会所で7日、出場者の顔合わせを兼ねた練習会があり、それぞれが自慢ののどを披露した。
 同団地代表に選ばれた門馬文雄さん(70)は団地で週1回あるカラオケ会の常連。古里の浪江町でもカラオケが趣味だった。「みんなと声を出すと気持ちが明るくなる。応援してくれる仲間のためにも最高の賞を目指す」と意気込む。


2017年11月15日水曜日


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