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仙台育英高、左腕長谷川 来春社会人野球のTDKへ 3年後は「1位指名を」古里で力磨く

多賀城市の仙台育英高グラウンドで今後の抱負を語る長谷川=10日

 今夏の全国高校野球選手権で8強入りした仙台育英の主戦、長谷川拓帆(18)が来春、社会人の強豪TDK(にかほ市)に進む。10月26日のプロ野球ドラフト会議で12球団から指名されず、古里秋田の社会人チームで力を磨く道を選んだ。高卒選手の指名が解禁されるのは3年後。「即戦力の投手になって1位指名を目指す」と成長を誓う。

 最速143キロの直球とカーブやスプリットボールなど多彩な変化球を使い分ける左腕。秋田市桜中から仙台育英に進学し、主戦となった今季は春夏連続で甲子園出場を果たした。
 春は初戦敗退に終わったが、夏は快投で2年ぶりの8強入りを支えた。3回戦で優勝候補の大阪桐蔭を1得点に抑え、逆転サヨナラ勝ちに導いた。敗れはしたが準々決勝の広陵(広島)戦でも、1大会個人最多本塁打(6本)を達成した、広島ドラフト1位の中村奨成に安打を許さなかった。
 実績を自信にプロ志望届を提出したが、どの球団からも調査書は届かず、「(指名漏れの)覚悟はしていた」と言う。ドラフト会議ではチームメートの主将西巻賢二が東北楽天に6位指名されたが、自分の名前は最後まで呼ばれなかった。仲間を祝福しながら、「自分は選ばれなかった」と悔しさがこみ上げた。
 そんな中、佐々木順一朗監督に掛けられた言葉が心に響いた。「『この日があったからまた頑張れた。また新しいドラマをつくれた』と思えばいいじゃないか」。憧れのプロ入りへ再び気持ちが奮い立った。
 TDKは2006年の都市対抗野球で初優勝を飾るなど東北屈指の力があるチーム。「中途半端な気持ちでやっていたら、3年後も同じ結果になる」と覚悟する。入社を前に、けがを防ぐストレッチや体力維持に励む。秋田の生活では欠かせない車の運転免許の取得に向けても勉強中だ。
 「秋田に戻れば応援してくれる人も増えるはず。早く練習に合流して期待にも応えたい」。夢に向かう新たな舞台を心待ちにする。(今愛理香)


2017年11月16日木曜日


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