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<平泉>世界遺産の無量光院跡で池拡張 来月にも着手

今後、拡張される無量光院跡の大池

 世界遺産「平泉の文化遺産」を構成する無量光院跡(岩手県平泉町)の復元整備事業で、町は12月にも大池の拡張工事に着手する。20年以上続く浄土庭園の復元は、2020年度の事業完了に向けて総仕上げの段階に入る。
 池は計画の7割まで整備が進んでおり、今後の工事で約1000平方メートル分を広げ、土手と歩道を整備する。来春の大型連休には池を水で満たす予定だ。
 池に浮かぶ中島、東小島、北小島の復元を既に終えており、来年度以降に北小島を介して中島と陸地を結ぶ橋の架設を検討する。
 無量光院の東門があったとされる池の東側では、民有地の買い上げで町と所有者が合意し、建物の解体が始まった。町は東門の手掛かりを求めて発掘調査を行った後、19年度にも駐車場と休憩施設を整備する。
 無量光院は、奥州藤原氏の3代秀衡が「宇治の平等院鳳凰堂」(現京都府宇治市)を模して建立した。金鶏山を背に中島に立つ阿弥陀堂が極楽浄土を表現していたとされ、阿弥陀堂の復元を望む声も上がっている。
 町文化遺産センターは「まずは池などの庭園空間を整備し、史跡の価値を高めたい」と往時の浄土庭園再現に意気込む。


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2017年11月16日木曜日


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